寄生獣 【試写会】

寄生獣の試写会に行ってきました。寄生獣がこれだけ話題になっているにもかかわらず、何の前情報もなくストーリさえもわからない状態での試写会。知っているのは右手に何かが寄生しているということぐらい。もちろん、何もわからないので、期待もありませんでした。ただ映画を見られるという楽しみだけ。

そのおかげで、原作を知っている人よりも楽しめたのではないかと思うほど、面白かったです。原作を知らないので、キャスティングがあっているのかどうかわかりませんが、今作品のこのストーリーでのキャスティングは何の違和感もなくすばらしいと思いました。

また、主人公の「泉新一」役の「染谷将太」君の演技が素晴らしい。この演技がなければ成り立たないだろうなと思う映画です。

また、この監督の作品の作り方は個人的に好きです。「永遠の0」もそうでしたが、その作品、そのシーンに合った撮り方や作り方は本当に感心します。難しい表現ではなく、素直な感じ。それでいて、こだわりはしっかりと感じられる作り方です。

最後に、この映画一番気に入ったのは、ストーリーと、脚本の出来の良さ。寄生獣という発想自体が、ハリウッドでは生まれない発想なのでは？と思いました。ある意味、邦画でなければ誕生しなかった映画であるとも言えるかもしれません。

そういう意味でも、実に素晴らしい映画です。

映画の娯楽性、エンターテイメント性として、この映画は素直に楽しかったです。

残虐なシーンが多いので、R指定の噂もありましたが、実際にはR指定にはなっていません。確かに子供にはキツイ映像かもしれませんが、相手がパラサイトですから、人間の殺人鬼のような残虐性は感じません。ひとつの作り話として、とても楽しい素晴らしい映画でした。